徳島県の県立病院では、医師の不足が長年の課題となっています。こうした課題に対し、徳島県で働く医師の魅力や現場のリアルを届ける採用広報の手段として、ポッドキャストでの発信を企画しました。番組の立ち上げにあたり導入したのが、オトバンクが企画・収録・編集まで伴走する採用ポッドキャスト「リクルーティングラジオ(リクラジ)」です。導入背景や配信後の反響、制作チームとの協働、そして今後の展望について、徳島県病院局 総務課の大野航佑様にお話を伺いました。【導入前の課題】・医師の採用に向け、県立病院で働く魅力をよりリアルに伝えたい・テキストや動画だけでは伝わりにくい、医師の人柄や職場の雰囲気を届けたい・多忙な医師・医学生にも届きやすい、新しい採用広報の接点をつくりたい【実際の効果】・出演医師の思いや人柄を通じて、病院の魅力をより立体的に伝えられるようになった・メディアからの取材にもつながり、先進的な採用広報施策として話題化した・院内での関心や会話が増え、採用広報にとどまらないコミュニケーションにもつながった【お話を伺った方】徳島県病院局 総務課 職員担当 主任主事 大野 航佑 様忙しい医師にも情報を届けるために、ポッドキャストへ挑戦——ポッドキャストを始めたきっかけを教えてください。大野:前提として、県立病院、特に県立三好病院、県立海部病院での医師の不足が大きな課題としてありました。そこで、医師の採用に向けて、徳島県ならではの働き方の広報にチャレンジすることになりました。県立海部病院は近くに海があってサーフィンができる環境が整っているので、仕事は病院で、休日は近くの海でサーフィンを楽しむという働き方を「サーフホスピタル」という呼称でブランディングを始めました。広報媒体を検討する中で、InstagramやYouTubeも候補に上がったのですが、他の病院や自治体もよく活用しているツールなので、それだけでは埋もれてしまうのではないかという議論になりまして。さらにいろいろ調べていたところ、ポッドキャストにたどり着きました。そして、会社として自治体連携の実績もあるオトバンクさんにご相談させていただいたのがスタートです。配信後の反響——「声」で広がるつながり——配信を始めてから、反響はいかがですか。大野:近い関係の方々から反響が出始めています。例えば、県内の先生から声をかけていただけることが増えました。特にポッドキャストをやっていることを周知していない病院の先生から、「大野さん、ポッドキャスト始めたんだね」と声をかけていただいたり。別の病院でも初めましてのはずの先生がポッドキャストの話を振ってくださったりして、確実に届いているという手応えを感じています。特に印象的だったのは、昨年度末にラジオNIKKEIの「ドクターDJ」という番組とコラボさせていただいた時のことです。ドクターDJに県立中央病院救急科の川下先生と私で出演させていただき、徳島県の魅力発信、ポッドキャスト番組の広報をさせていただきました。その後、川下先生に病院局のポッドキャストにも出演いただいたところ、「ドクターDJ」を聞いた一般の方から「すごくいい話でした」とポジティブな反響をいただけたんです。こういった新たなコラボレーションが生まれるのもポッドキャストならではのよさだなと思います。——ほかにも意外な反響などはありましたか。大野:メディアの方々にも興味を持っていただけることが多く、ありがたかったです。そもそも自治体病院がポッドキャストを採用広報に使うというのが全国的にも少ないからこそ、先進的な事例として関心を持っていただけました。テレビや新聞のほか医療系メディアからも取材をいただくなど、番組を起点にいろんな媒体で知っていただくきっかけができました。——大野さんはパーソナリティを務めていらっしゃいますが、収録を実際に体験していかがでしたか。大野:もともと人前で話すことには抵抗がないので、出演についても無理なく挑戦できました。出来上がった音源を聞いて一番びっくりしたのは、「こんなにスラスラ喋っていたっけ」ということです。実際はもっと言葉に詰まったり、考える間を取ったりしているのですが、編集で聞きやすくスムーズにつないでくださっていて。内容の趣旨は変えずに、頭に入ってきやすい形に仕上がっていて本当にありがたいなと思いました。音声だから届く——テキストでも動画でもない強み——音声メディアならではの良さは何だと感じますか。大野:テキストは時間を割いて、手を止めて読まないと情報を得られない。動画も集中して見る必要があるし、歩きながらや運転しながらでは見られません。でも音声なら、手も目も行動も制限されることなく聞き流しができる。多忙な医師の先生方にとって、この気軽さは大きいと思います。制作側としても、話すだけで良いので制作の負担が軽減されました。採用の場面で言えば、たとえば内定を複数持っている学生に「動画を見てください」と言ってもなかなか訴求しませんが、音声なら帰りがけに「これ聞いてね」と渡せる。聞いてみて「やっぱりここかな」と最後の決め手になる可能性がある。そういうアクションにつなげられるのは、音声だからこそだと思っています。——院内や関係者の方からの反響はいかがですか。大野:院内の反響はとても良いです。特に海部病院の影治院長はすごく応援してくださっていて、お会いするとポッドキャストの話で盛り上がったりします。これまであまり関わりのなかった先生と話す機会が増えたのも大きいですね。「聞いたよ」「次いつ録るの?」と声をかけてくださるようになりました。また、普段は県庁の中で勤務しているので、病院の先生とプライベートな話をする機会もなかなかありません。でもポッドキャストの収録で先生の生い立ちから今どんなことをしているかまで聞いていくので、先生の人となりを知ることができる。これはポッドキャストを通じてでないと得られなかった機会で、本当に良かったなと感じています。オトバンクチームとの協働——「プロの伴走」が採用課題の洗い出しにもなった——リクラジを導入して、一番良かったと思うことは何ですか?大野:私たちには知識も機材もないので、編集や収録を全面的にお任せできるのが本当に助かっています。その上で特に良いと感じているのは、スタッフの皆さんがとても相談しやすいことです。「こういう方向でいきたい」と相談するとすぐに踏まえた提案を出してくださいますし、こちらから特に何も言っていなくても「こういう企画もできますが、どうですか」と提案してくださる。音声コンテンツのプロとして、どういう聞かせ方がいいのか、どういうネタがいいのかといった助言をいただけるのは非常にありがたいです。番組内容のバランスもアドバイスをいただきながら一緒に作り上げていきました。今後の展望——観光・移住情報、そして県を越えた病院連携へ——今後、ポッドキャストでどのようなことに取り組んでいきたいですか。大野:昨年度は海部病院や三好病院の先生にスポットを当てて、県立病院の魅力を発信してきました。今年度もそれは続けつつ、もう少し気軽に徳島県に来たいと思っていただけるように、観光情報や移住情報も盛り込んでいきたいと考えています。また、徳島大学病院など他の病院との連携も進めていて、そちらの先生にも出演いただけたら面白いのではないかと。もう一つ、今年度は静岡県の榛原総合病院さんとの連携を予定しています。同じように医師確保に課題を持ち、サーフィン大会を実施している病院さんで、同じ課題を共有する自治体病院同士で協力していこうという話が進んでいます。そちらの先生にもポッドキャストに出ていただいたり、連携の取り組みを紹介したりすることで、「こんな場所もあるんだ」と徳島県に興味を持ってくださる方が増えればいいなと思っています。ポッドキャストが病院同士の関係を深めるツールにもなれたら嬉しいですね。——ありがとうございました。■徳島県病院局従業員数: 1573人(2025年4月1日時点)事業内容: 県立病院(中央病院、三好病院、海部病院など)の運営管理ウェブサイト:https://tph.pref.tokushima.lg.jp/■リクラジ『頼む!来てくれ!!徳島の医師爆増(予定)ラジオ』徳島県立病院で働く医療従事者の声を通じて、徳島の魅力と医療のやりがいを伝える採用ポッドキャストです。👉Apple Podcastで聴く👉Spotifyで聴く👉amazom musicで聴くリクルーティングラジオ(リクラジ)の無料相談実施中貴社の採用課題に合わせた企画や運用プランをご提案することも可能です。ご興味がございましたら、お気軽にお問い合せください。お問い合わせはこちらから👇️資料ダウンロードはこちらから👇️