ポッドキャストは企業のブランディングやマーケティングにとても効果的なツールです。この記事では、企業でポッドキャストを始めようと考えている方を対象に、企業ポッドキャストを2000エピソード以上作ってきた株式会社オトバンクのポッドキャスト事業責任者富山が企業ポッドキャストの始め方のノウハウを順番に解説していきます。第4回の今回は「収録ノウハウ、配信のポイント」についてです。実際の収録・音源編集・配信の各パートでの注意点やノウハウについて掘り下げていきます。シリーズの他の記事もご参考ください①社内での進め方・説得について②誰が誰に何を伝えるのか?コンセプト設計③制作の基礎・下準備④収録ノウハウ、配信のポイント⑤リスナーを広げる方法⑥運営と改善、確認ポイント%3Ciframe%20style%3D%22border-radius%3A12px%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fopen.spotify.com%2Fembed%2Fepisode%2F3rGWFM4xd7XzC7R3r9kpP5%3Futm_source%3Dgenerator%22%20width%3D%22100%25%22%20height%3D%22152%22%20frameborder%3D%220%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3E*この記事はPodcastをもとに制作しています。本ページのテキストと合わせて聞いてもらうことでニュアンス部分などもわかるかと思いますので、ぜひ聞いてみてください。目次■収録台本についてポッドキャストに必要な台本は、流れを把握する構成台本ポッドキャストを始めるにあたって、よく聞かれるのが「台本ってどう作るんですか?」という質問です。結論から言うと、演劇のような一言一句決まった台本は不要です。ポイントは「構成」。テーマ紹介、オープニング、本編、エンディングという流れをざっくり決めておくのがおすすめです。テーマ紹介:最初に「今日のテーマはこれ!」と宣言することで、リスナーの期待に応え、離脱を防ぎます。オープニング:番組紹介・自己紹介はサラッと、本編にスムーズに入れるように心がけましょう。本編:構成を意識しつつ、脱線しても戻れるように。エンディング:まとめと次回の予告で締めくくりましょう。■収録時の注意点前回書いたように音質の決め手は、機材:環境:編集=1:7:2 です。良い環境については、反響音がなく静かなところになります、さらに環境ノイズを低減するために、本当によくある以下のノイズを収録直前に確認しましょう。時計やアクセサリーのカチャカチャ音は意外と気になります。外しておきましょう。ジャンパーなど洋服のすれるシャカシャカ音。できれば脱ぎましょう。椅子のリクライニングなどから発するギーギー音。椅子を変えるか、背もたれに寄りかからないようにしましょう。キーボードのカタカタ音。PCを操作しながら…なんてことは避けましょう。どうしても検索などで使う時は、いったん収録を止めるのも手です。スマホやPCアプリのプルプル音。アプリを閉じたり、スマホはポケットにしまったりしましょう。これらの音は取ることが難しく、リスナーとしてもずっとこれらの音がなっていると、気が散ってしまい、内容が入ってこなくなります。■収録テクニック事実よりストーリーを!ポッドキャストは「ながら聴き」されることが多いので、難しい専門用語や数字の羅列は避けましょう。大切なのは、リスナーがイメージしやすい「ストーリー」で語ることです。※例:「アクセスが100あって、CTRが20%で…」ではなく、「Webページに100人が来て、その100人のうち20人がクリックしてくれた」というように、実際に絵が浮かぶような話し方を心がけましょう。どうしても絵が必要な情報は他に誘導。どうしても視覚情報や細かな説明が必要な場合は、Xやブログなどに誘導しましょう。その際も検索しやすい言葉選びや、番組概要欄にリンクを貼るなどして誘導しましょう。対話形式がおすすめ、一人語りは上級者向け一人で延々と話すのは、よほど話慣れている方でない限り、リスナーを飽きさせてしまう可能性大。すくなくとも聞き手・話し手のような、2人以上の対話形式で進めるのがおすすめです。そして対談形式の場合、この聞き手の方は、リスナーと同じ目線になるため、テクニックとして台本をなるべく見ないのが肝になります!話し手の言葉に耳を傾け、素直な疑問や感想をぶつけることで、会話が盛り上がり、リスナーも共感しやすくなります。事前打ち合わせも控えめにしましょう。言葉遣い。ターゲットに合わせた「距離感」をターゲット層を意識して、言葉遣いを調整しましょう。サロンのようにリスナーを巻き込んでいくのであれば、ある程度のカジュアル感や命令口調でも良いですが、将来顧客になるようなリスナーであれば、なるべく丁寧な口調で話したりするのが良いでしょう。専門用語なども、リスナー想定が業界関係者向けならOKですが、これから業界に入ってくるような人を想定リスナーとするなら、わかりやすい言葉に言い換える工夫も必要です。■編集でやるべきこと編集でやることは主に3つ収録が終わったら、いよいよ編集作業です。編集で主にやることは3つ、ノイズ除去、音量均質化、不要部分のカット。ただし編集作業は多少のスキルが経験が必要です。外部の編集できる人に、ここだけお願いすることも検討しましょう。ノイズ除去:Adobi Auditionなどのソフトを使うと不快なノイズがある程度低減できるので、積極的に利用しましょう。特別な知識も必要なく自動でノイズカットしてくれるソフトが多くあります。音量均質化:全員の声が均一に聞こえるように、音圧を調整しましょう。ラウドネス一致などで簡単に均一化することも可能です。参考:ポッドキャストをもっと聞きやすく、AdobeAuditonで1分で出来る「音量の均一化」方法不要部分のカット:言い間違いや不要な音(救急車のサイレンなど)はできるだけカットしましょう。■配信設定ホスティングシステムに設定するのは、音源以外に主に3つ編集が終わったら、いよいよ配信です。配信設定には主にタイトル・説明文・アートワークの設定が必要になります。タイトル:検索されることを意識して、キーワードを盛り込みましょう。ただし、アプリ上で表示される文字数制限(30文字程度)に注意が必要です。表示されていない部分も検索対象にはなるので、うまく使っていきましょう。説明文:検索効果は低いですが、番組のテンションや参考リンクなどを記載しておくと良いでしょう。その際、番組内で「エピソード概要欄にリンクを入れているので、気になる方は見てみてください」など説明文に誘導することやお便りフォームもお忘れなく。アートワーク:エピソードごとにアートワークを変えられるアプリが増えてきています。何も設定しなければ、番組アートワークと同じものが表示されますが、もし知名度のあるゲストが出演する場合などは、その人の写真を入れるのも効果的ですので、ゲストに相談しておきましょう。■まとめ企業ポッドキャストの制作では、台本作りから配信まで様々なポイントがありますが、最も重要なのは聴取者目線での制作です。事実を伝えるだけでなく、ストーリーとして魅力的に伝えること、そして対話を通じて自然な会話の中で情報を届けることを心がけましょう。技術的な部分は確かに重要ですが、それ以上にコンテンツの質と伝え方が成功の鍵となります。■疑問・質問なんでも募集中!音声を企業のマーケティング活動に取り入れたい方や、企業のブランディングとして音声コンテンツを作りたいと考えている方、質問などがありましたらお気軽にお問合せください。企業ポッドキャスト制作に関する資料ダウンロードはこちらから👇️その他具体的な案件の相談や疑問相談はこちらから👇️