ポッドキャストは企業のブランディングやマーケティングにとても効果的なツールです。この記事では、企業でポッドキャストを始めようと考えている方を対象に、企業ポッドキャストを2000エピソード以上作ってきた株式会社オトバンクのポッドキャスト事業責任者富山が企業ポッドキャストの始め方のノウハウを順番に解説していきます。第2回の今回は、その効果を最大化するためにもっとも重要な番組コンセプト、リスナーターゲットの具体化、ペルソナ設定、KPIの重要性についてまとめていきます。これらの要素がしっかりしていることで、番組の効果や継続性が向上し、リスナーとの関係を深めることができます。シリーズの他の記事もご参考ください①社内での進め方・説得について②誰が誰に何を伝えるのか?コンセプト設計③制作の基礎・下準備④収録ノウハウ、配信のポイント⑤リスナーを広げる方法⑥運営と改善、確認ポイント%3Ciframe%20style%3D%22border-radius%3A12px%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fopen.spotify.com%2Fembed%2Fepisode%2F4iUrhocGeBIuZN1HVE215p%3Futm_source%3Dgenerator%22%20width%3D%22100%25%22%20height%3D%22152%22%20frameborder%3D%220%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3E*この記事はPodcastをもとに制作しています。本ページのテキストと合わせて聞いてもらうことでニュアンス部分などもわかるかと思いますので、ぜひ聞いてみてください。目次■番組コンセプトの重要性ポッドキャストを始める前に、なぜその番組をやるのか、目的や課題感を関係者全員で共有することが重要になってきます。これにより、途中で方向性を見失うことなく、効果的な番組制作が可能となっていきます。決めるべきコンセプト何のためにやるのか?目的・課題感は何か?そもそもポッドキャストをやるのはなぜなのか?課題を特定し、その課題解決のためのポッドキャスト活用になっていなくてはなりません。課題解決のするという目的をまずは決めましょう。ポッドキャストと非常に相性が良いおすすめの目的は「一回接点を持っているくらいの顧客との関係値を深くしてファンにする」という設定が王道です。誰に向けた番組で、聞いてもらったらどうなってほしいかを明確に!リスナーイメージ(ペルソナ)を具体的にはっきりさせましょう。年齢や役職はもちろんのこと、具体的な人物名まで出せると良いです(「最近商談をした○○さん」など)。実際に番組で話している時に、その人が横にいるような感覚で話すことでより効果的にメッセージを届けることができるようになります。そして、話をしたあとにその人に何が伝わって、どう行動してほしいかまで想像できると、かなり良い番組になっていきます。誰が出演するのか、何を伝えるのか?誰に届けるかが決まったら、次は誰が話すのが最も良いかを決めます。ペルソナリスナーは、一定の情報を取る目的で聞いているので、その方に価値ある情報を最も出せる人が番組ホストになるのが理想です。仮にその方が話下手だったとしても、会話形式で一人がリスナー代表の聞き手、一人が情報を持っている専門家というパターンにすることで、トークスキルが低くても、良い番組を作ることができます。また必ずしも社内の人間でなくても良い場合もあります。実際に伝えたいメッセージが共有できる人であれば、社外のホストという選択肢も考えられます。※ホスト選びの注意点!ホストは情報・知識を持っているだけでなく、目的・課題感を達成したいという情熱を持っていないといけません。熱量は知識と同じくらい重要です。また、リスナー層はこのホストに近しい人物がリスナーになる傾向があります。ですので、20代のリスナーに届けたいのであれば、ホストの一人は20代の方を入れる必要があります。4~50代2人のトーク番組を残念ながら20代の方が聞く可能性は非常に低いです。継続できる体制・収録日程を無理なく決めるポッドキャストの効果が出るまでには一定の期間が必要です。継続的に配信をすることで徐々に効果が上がってくるため、継続できる体制・日程を決めましょう。話し手になれるようなホストは日々の業務が多忙なことが多いため、あらかじめ収録日程を隔週でも月1回でも固定で決めてしいましょう。※毎週配信ができるのが理想ではあります。番組運営の仲間づくりは大切番組を長く運営していくうえで、仲間づくりは非常に重要です。直接的な番組運営へのかかわりはなくとも、番組に対して意見をしてくれる、トークテーマを壁打ちしてくれる、ゲストを探してくれるなど間接的にかかわってくれる仲間がいるのことは、継続運営する中でも非常に大切なファクターになります。孤軍奮闘では、継続困難になるパターンが非常に多いのが実情です。■KPIの重要性KPI(Key Performance Indicator)っていうと面倒だなと腰が重くなってしまいますが、なぜKPIを設定しておく必要性があるのかと言いますと以下が考えられます。会社や組織でやっている以上、KPIを設定しておかないと、周りの協力が得にくい。KPIが無いと惰性での運用になりがち。何を軸に改善をすれば良いのかが見えにくくなる。では、ポッドキャストではどのようなKPIを設定すると良いか。特に、達成しやすい目標と挑戦的な目標をバランスよく設定することで、モチベーションを維持しつつ、成長を促すことができるようになります。継続数ポッドキャストは継続すればするほど効果が出てきますので、「50回はやる」「100回はやる」という目標値を持つのも良いと思います。達成しやすい指標でもあります。接触時間本当にちゃんと聞いてくれている人がいるのか。もし30分の時間を毎週取れているのであれば、毎週セミナーを聞きにきてくれているようなものなので、仮にリスナーが100人だったとしてもかなり凄いことだと思います。「聴取時間を長くする」というと難しい感じもしますが、「一緒にいて楽しい時間になっているか」という見方に変えるとわかりやすいです。リスナー数無意味に拡大を目指すというよりは、友達を作っていくと考えで、一般的なSNSのフォロワーの10%がリスナーになってくれると、ポッドキャストとしては成功と言えるかと思います。アクション特に想定ターゲットに近しい人からのアクションは特に注意深く確認しましょう。お便りやツイートをもらう、番組のフォローをしてもらう、といったところから、実際にサービスの発注や相談をもらうなども見ておくとよいでしょう。海外ではクーポン券をポッドキャストで配布してチェックするようなことも良くあります。■まとめポッドキャストは誰でも簡単に始められるものですが、効果を最大限享受するには、始める前のコンセプトが実は一番大事です。今回はそのコンセプト設計とKPIの設定について解説しました。いきなり収録するまえに、是非今回ご紹介した決めるべきコンセプトやKPIについて議論・整理をしてみて下さい。■疑問・質問なんでも募集中!音声を企業のマーケティング活動に取り入れたい方や、企業のブランディングとして音声コンテンツを作りたいと考えている方、質問などがありましたらお気軽にお問合せください。企業ポッドキャスト制作に関する資料ダウンロードはこちらから👇️その他具体的な案件の相談や疑問相談はこちらから👇️