この記事では、PitPaのポッドキャストプロデューサーKONが制作しているポッドキャスト番組『ポッドキャストが出来るまで』で紹介している情報を記事として掲載しています。今回はエンディングで絶対に言うべきフレーズをご紹介します。エンディングまで聞いてくるリスナーを一番大事にするべきまずはじめにエンディングまで聞いてくれるリスナーの重要度についてお話しします。上の画像が、制作している番組のリスナーが、どこで聞くのを辞めたのか?を可視化したグラフになります。15:12までは80%あった聴取率も、エンディングになった瞬間にリスナーの12%が離脱し15:41では68%まで落ちてしまいました。そして最後まで番組を聞いた人は60%になっています。しかし、この60%のリスナーさんはあなたのファンになる可能性大です!番組を離脱するタイミングで一番多いのが最初の1分。そして5分までに徐々に離脱する人が出てきて、5分以降では、よほど聞いてる人を不快にさせない限りはエンディングまで聞いてくれます。つまりエンディングまで聞いてくれた人は、ある程度どんな話でも、あなたの話をしっかりと聞いてくれる人なんです。前回はオープニングトーク不要説という回をしましたが、本編に関係ない話したり感想メール紹介するのはエンディングでやった方が有効的です。オープニングで感想メールを紹介すると、初めて聞くリスナーさんは、何の事か分からない話を数分聞かされる事になります。それによりタイトルや番組名に惹かれて聞きに来た人は”全然聞きたい話してくれないし、聞くの辞めようかな”と思い始めます。ですがエンディングまで聞いてくれたあなたの番組を聞くリスナーさんは、離脱するタイミングを既に失っています。そして、あなたの話す本編の内容に価値を感じてエンディングまで聞いてくれたという事になるので、あなたに興味がある状態に変化しています。そこへ他のリスナーさんの感想メール紹介をする事で「このパーソナリティの人はリスナーとコミュニケーションもとってくれる人なんだ!」→「私もメール送ってみよう!」というマインドに変化します。オープニングで感想メール紹介しても、このマインドにはなりづらいです。結論:パーソナルな話やメール紹介は絶対にEDでしましょう。エンディングで絶対に言うべきフレーズ今回のタイトルにもなっている「エンディングで絶対に言うべきフレーズ」これを言うと言わないとでは、リスナーの人のアクションも変わってきます!11月は僕が制作している「100円で買い取った怪談話」「名作ゲームの歴史を学ぶ #神ゲーレビュー」「恋の保健室」3つの番組で共通のフレーズを入れました。このエピソードを聞いたあなたの感想をApple podcastのレビューでお待ちしています。番組チームでコメント欄をすべて読んでいますので、今後の番組を良いものにする為に、あなたの感想をお待ちしています。Spotifyでお聞きの方は番組フォローをお忘れなく。”フォローするだけ”で番組のサポートに繋がりますので、ご協力お願いします。このフレーズ入れようと思ったキッカケが海外のYouTuberの人のPodcastでした。%3Ciframe%20style%3D%22border-radius%3A12px%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fopen.spotify.com%2Fembed%2Fepisode%2F5PTJm3l5VR0jyamgNEjJt8%3Futm_source%3Dgenerator%22%20width%3D%22100%25%22%20height%3D%22152%22%20frameborder%3D%220%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3Eこの番組のエンディングがすごく丁寧にリスナーに対してのアクション訴求していたんです。【Banterのエンディングのおおまかな構成】Appleでのレビューのお願い→来てた感想読む(コメント全部読んでると補足でコメント)→YouTube版もあると説明→Spotifyでのフォローのお願い→最後にTikTokが情報発信多いからTikTok見に来てねで終わる。YouTubeの登録者数424万人とポッドキャストリスナー327万人、あわせて751万人のフォロワーがいる人でさえもこんなに丁寧に「フォローしてね」っていってるのにフォロワー100人も居ない番組の我々がそれを怠ってどうするんだ!と感じました。そして実際に1ヶ月でこの丁寧なフォロー訴求をした場合どうなるのか?試してみたんです。結論→レビューは増えるがフォロワーの増加はしない。・レビューは増えるレビューの増加は結構効果ありました!『100円で買い取った怪談話』に関しては番組スタート後、エンディングの文言を変えるまではレビューが1日0.25件だったのが1日0.7件にまで上がました。つまり、4日に1件しかレビューが来ない番組が、2日1本レビューくる番組に成長したということです。【レビューが増えるメリット】レビューしてもらう事が何故大切なのか?というと、レビューってめちゃくちゃ面倒な作業。特にコメント付きのレビューが一番だるいです。だけど、そんな面倒な作業が必要なコメントをしてくれたことは良い事も悪い事もどちらにも価値があります。■いいこと・自分のモチベーションが上がる・番組に興味を持ったリスナーさんが聞くかどうかの判断材料にする。(Amazonで買い物する時もレビュー少なくて低評価の物だったら買わない事ありますよね?それに近い感覚だと思います)■悪いこと・たまに辛辣なコメントも勿論来ます。(たった1人のレビューだとしても、他の人が書き込まないだけで同じ意見の人は一定数居るかもしれません。改善できるものだったら直してみてください)例:100円で買い取った怪談話番組が始まって3ヶ月程は番組冒頭に怪談のハイライトを入れていましたがこんなレビューが届きました。そこで離脱率のグラフを見ると、たしかに冒頭のハイライトとオープニングが飛ばされてる。レビューで言われてはじめて気づきました。このレビューが書き込まれた後すぐに冒頭のハイライトをなくした結果OPを飛ばす人は激減しました。番組の為を思ってコメントしてくれるリスナーさんの意見は、取り入れられそうなものがあれば調整してみると良いと思います!それで数字が落ちたりする場合も、また元に戻せばいいのです。1ヶ月限定など、短い期間で検証してみて数字の変化をみてみましょう。・フォローは増えない大体予想通りの結果でした。フォローに関しては「フォローしてね」って言われてもフォローする人は少ないです。むしろ「フォローしてね」って言った時には、フォローが既に終わっていた。そんな状況が理想です。アクション(フォロー)の依頼文言をエンディングに入れていなかった10月と比較して、エンディングを工夫した11月はフォロワー数の増加が平均−3人だったので、「フォローしてね」と言ってない10月の方がフォローする人が多かった結果となりました。ただし、エンディングまで聞いたリスナーのロイヤリティが高いことに変わりはありません。今後も「フォローしてね」というエンディングでの訴求は入れていくつもりです。まとめEDまで聞いてくれるリスナーをとにかく大事にしましょう!PitPaは、ポッドキャストに特化したディレクターが多数所属し、音声配信を活用しながら、企業のビジネス・マーケティング支援を手掛ける会社です。これまでにも、ポッドキャストランキングTOP10に入る番組を多数手がけてきました。今回の記事では、皆様からのご質問も多い、初心者向けのポッドキャストの始め方について、弊社ポッドキャストプロデューサーのKONに話を聞きました。この記事を見て沢山の方がポッドキャストにチャレンジし、より一層音声配信業界が盛り上がることを期待しています!ポッドキャストの始め方:目次・収録の前に!いちばん大事なのは番組の「企画」・「機材だけではなく収録環境にも注意!ポッドキャスト収録のいろは」・編集は最低限○○と○○でOK!ポッドキャストを配信するまで・ポッドキャスト配信後、初心者が分析ツールで見るべき指標収録の前に!いちばん大事なのは番組の「企画」——今回は「これからポッドキャストをはじめてみたい!」という人に向けて、最初の一歩の踏み出し方を教えて下さい。最初は収録方法からお話しましょうか?KON:その前に企画づくりが大事ですね。ポッドキャストを楽しく続けるために何より大事なのは企画です。——なるほど。企画を考えるにあたって、どういった切り口で考えていけばいいでしょうか?コンセプトを考えるにあたって、まず大切なのは「思いついたテーマで最低30個話題を考えてみましょう」ということですね。「これはきっと面白いテーマだ!」と思っても、そのテーマで1回しか話せないなら番組は続けられません。——なるほど!例えば「饅頭が大好きだから饅頭をテーマにしよう!」と思っても、「30個も饅頭で話すことなんてないよ」と思うならそのテーマは避けたほうが良いってことですね。そうですね(笑)でも饅頭なら例えば、ご当地饅頭みたいなものを扱えば、47都道府県あるから47エピソードいけますよ。週に1回配信する番組なら、1年くらいは続けられますね。——確かに!その30個を楽しく話せるならOKですね。KONさんは人気番組もたくさん作っていますけど、もし初心者が多くの人に聞かれる番組を作りたいとして、どういう視点が必要だと思いますか?まずは、その番組のペルソナを決めるのがいいかもしれないですね。たとえば饅頭の話なら、おそらくメインリスナーはアスリートではないですよね。 家事をしている間にポッドキャストを聞いている方も多いので、専業主婦をメインリスナーにしようと決めたら、「主婦の方にオススメするなら、手土産にも使える饅頭の話もできる」といった風に、企画もシャープになってきます。——なるほど。ペルソナが決まることで、さらに企画も思いつきやすくなるかもしれませんね。その上で、さらに人気番組を目指すなら、「この番組を聞いたリスナーがどんなアクションをするか」を考えても良いかもしれません。例えば、饅頭を紹介する番組だとしたら、リスナーは番組を聞いた後に饅頭を買いに行くと思うんですよね。ポッドキャストは番組を聞いたリスナーがアクションを起こしやすいメディアなので、リスナーのアクションまで想定できていると、番組のさらなる展開を考えることが出来て良い番組になると思います。<まとめ>まずは3つの観点で企画を考えましょう・初心者向け:30個話題が思いつくテーマを考える・中級者向け:誰が聞いてくれる番組なのかを考える・上級者向け:リスナーが番組を聞いてどんなアクションを取るのかを考える機材だけではなく収録環境にも注意!ポッドキャスト収録のいろは——次に収録について聞かせてください。機材はどのようなものを使えばいいですか?自分の声を録るだけなら、iPhoneが最強ですね。なんといっても10万円以上する機材ですから。マイクもすごく良いですし、パソコンにも転送しやすくて、音源を保存するためのSDも買う必要もない。最初に使うにはすごく便利だと思います。意外と機材よりも大事なのが、録音環境です。一人で収録するなら、ベッドの上で布団を頭からかぶって収録するのが一番良いですね。iPhoneを口に近づけすぎると、息がかかっちゃうので少し離して喋ってくださいね。海外の大手ポッドキャスト制作会社の社長も、最初はこの方法で収録していたそうですよ。「さすがに毛布をかぶって喋るのは難しい」という人も、ぬいぐるみとか布団とか、音を吸収してくれるモノがある場所で収録するのがいいですね。逆に会社の会議室とかは良さそうに思えるんですが、音が反響しやすいので注意です。会議室しか取れない場合は、顔の前にぬいぐるみを置くとか、できるだけ音を吸収してくれるモノを置くのが良いです。それから、夏や冬は、エアコンの音も入りやすいので、できるだけ消してから収録するのがいいですね。——二人以上で収録する場合はどうすればいいですか?Google Meetで通話をつないで、音声は自分のヘッドホンに流れるようにしながら、音声収録は同じくiPhoneでやるのが良いんじゃないでしょうか。——今はZoomやGoogleMeetでビデオ会議できますが、パソコンから流れてくる音声をそのまま録音するのはあまり良くないですかね?それはあまり良くないですね。ネットを通って届く音声は音質も悪いですし、ネット環境によって音が飛んだりするので。一部有料ですが、『Zencastr』や、『riverside.fm』といったツールを使うのがいいかもしれません。Zoomのように使えるサービスですが、お互いの音声をローカル環境で収録しておいてくれて、収録後にクラウド上にあげるという仕組みになっているので、ネット環境に左右されずクリアな音声を収録することが出来ます。——PCで収録する際はマイクを購入したほうが良いですか?おすすめのマイクがあれば教えて下さい。マイクは、ある程度のコストがかかるので、ある程度ポッドキャスト収録に慣れて、リスナーが増えてきた段階で導入するのが良いんじゃないかなと思いますね。オススメマイクでいうと、1万円くらいのクラスで言うと、SHUREの『SM58』ですかね。 コスパがいいから、多くのアーティストが持っているマイクです。ポッドキャスターで有名な野村高文さんも、設楽悠介さんも、このマイクを使っていらっしゃるそうです。——最後に、収録する時点で、編集のことを考えておかないといけないですね。音声がうまく重なるようにしないといけない。そうですね。重ねるタイミングをわかりやすくしておくのがおすすめです。ラジオ局時代から使っている方法は、お互い秒針が見える時計を用意して、同じタイミングで手を叩くと、その音が入るので、その音を基準に編集画面で合わせていくと音声が重ねやすいかなと思いますね。<まとめ>・まずは機材はiPhoneで十分!・それよりも収録環境に気をつけよう、音が反響しない場所で収録を・ZencastrやRiverside.fmを活用するのもアリ・収録時から編集のことを考えて、スタート地点を合わせる仕組みをつくっておこう編集は最低限○○と○○でOK!ポッドキャストを配信するまで——次に編集について教えて下さい。まずは、どんなソフトを使うのがいいでしょうか。無料のプロダクトだとAudacityですね。Macを使っている方ならGaragebandもいいと思います。編集は本当に手を出すとときりがないので、初心者はまず、収録した音声の本編以外の部分(録音を始めてから本編を始めるまで、または、本編が終わってから録音を終えるまで)を切るだけでも良いと思います。それ以上にクオリティをあげたいなら、最低限やるべきなのは、フィラー音(あー、えー、など内容の無い発言)を消去することとノイズを消すくらいでしょうか。——BGMつけたくなったらどうしたらいいですか。BGMを付けだすと結構作業が大変になるので、はじめはオープニングだけつけることをおすすめします。ネットを探せば無料で使えるものが沢山ありますが、僕がよく使っているのはここですね。https://vsq.co.jp/plus/——配信は今はもうAnchorを使うのが一般的ですかね。エンジニアのような人たちが自分たちでサーバーも用意して、各プラットフォームに配信するケースもあるんですが、Anchorを使うのが圧倒的に簡単だと思います。あとは、PitPaと一緒に番組制作をする場合は、すごく便利でわかりやすい独自の配信ツールを使うことが出来ます(笑)Anchorを使えば、画面に出てくる案内に沿って、「番組タイトル」「アートワーク(番組のアイコンになる画像)」「番組概要」などを打ち込んでいけば、配信の準備ができます。その後、各プラットフォームにつくったRSSフィードを登録していけば配信準備完了です。ここの部分は少し面倒で、最初の難関かもしれないですが、チャレンジしてみてください!<まとめ>編集・配信にむけて最低限わかっておきたいこと・無料で使える編集ツールおすすめはAudacityやGarageband・配信ツールはAnchorが便利。もちろん自分で配信環境を構築してもOK・編集は最低限、本編以外の不要部分をカットするだけでもOK・クオリティをさらに高めたいなら、フィラー音やノイズを最低限消そうポッドキャスト配信後、初心者が分析ツールで見るべき指標——最後に少し分析についても聞きたいのですが。前提として、ポッドキャストは始めてすぐ再生数が跳ねる事例は少ないので、とりあえず分析は一ヶ月くらい配信してみてからでいいと思います。一ヶ月後でも正直全然聞かれていないケースも多いと思うので、あまり期待せず、今後の配信に活かしていくデータを取る気持ちで見るのが良いですね。——どんな指標を見ていきましょうか。まずは、リスナーの属性を知るのが良いと思います。男女比や年代を見て「どんな人が聞いてくれているのか」を把握する。あとは、どのエピソードが一番聞かれているかも見るのが良いと思います。あるいは、どういうエピソードが一番聞かれていないかも参考になりますね。その3つを見てみて、今後のエピソードの企画を考えていけば良いんじゃないかと思います。——私の過去の経験だと、始めの数分で大きく離脱しているポイントがあれば、それを改善すると良いのかなとも思いました。そうですね。ただ、そもそものリスナー数が少ないと、母数が小さくて離脱率も高く出てしまうので、惑わされないように注意したほうが良いです。——あんまりフォロワー数が伸びていなかったら、番組の内容を変えるべきでしょうか。一ヶ月くらいのデータだと、まずは番組の内容よりも、集客方法を見直す方が良いです。ポッドキャストは知ってもらう仕組みが弱いので、まずは知ってもらわないと結果も出ない。まずはポッドキャストを知ってもらうためのSNSの使い方なんかを見直すほうが良いかもしれません。——まずはとにかく、ポッドキャストを知ってもらうことと、リスナー像を明確にして番組の企画をシャープにしていくことが大切なんですね。ポッドキャストを知ってもらうことも勿論ですが、まずはそれよりもさらに前の段階で「○曜日の△時に配信する」と決めたら、安定的にそれを守って配信していく方が大事です。何より大事なのは、配信を継続して行うことですね。それでももし企画やエピソードに困ったら、PitPaにご相談ください!(笑)<まとめ>最低限!初心者が見るべき分析ツール・初心者はまず分析よりも安定的に配信を継続して行うことに集中する・数ヶ月経って分析ツールで見るのは、今後の配信を考える上で役に立つペルソナ像と人気のエピソード