ポッドキャストは企業のブランディングやマーケティングにとても効果的なツールです。この記事では、企業でポッドキャストを始めようと考えている方を対象に、企業ポッドキャストを2000エピソード以上作ってきた株式会社オトバンクのポッドキャスト事業責任者富山が企業ポッドキャストの始め方のノウハウを順番に解説していきます。第3回の今回は「収録準備と機材選び」について実際にポッドキャストを作る段階に進み、具体的な準備や注意点について掘り下げていきます。シリーズの他の記事もご参考ください①社内での進め方・説得について②誰が誰に何を伝えるのか?コンセプト設計③制作の基礎・下準備④収録ノウハウ、配信のポイント⑤リスナーを広げる方法⑥運営と改善、確認ポイント%3Ciframe%20style%3D%22border-radius%3A12px%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fopen.spotify.com%2Fembed%2Fepisode%2F6jNRA5sgdehjoLDQJN7C6c%3Futm_source%3Dgenerator%22%20width%3D%22100%25%22%20height%3D%22152%22%20frameborder%3D%220%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3E*この記事はPodcastをもとに制作しています。本ページのテキストと合わせて聞いてもらうことでニュアンス部分などもわかるかと思いますので、ぜひ聞いてみてください。目次■配信システムの選定と登録ホスティングシステムの選び方まず最初に重要なのが、配信するためのホスティングシステムを選ぶことです。ホスティングシステムに音源をアップすることで、初めてポッドキャストとして、配信が始まります。配信システムとして、日本国内でのおすすめは以下の2つですSpotify for Creators:世界的に使われており、使い方情報も豊富。Listen:日本製で、日本語サポートやコミュニティが充実。どちらも初心者に優しく、つまずいたときに調べたり質問したりしやすい点が魅力です。配信プラットフォームへの登録ホスティングシステムを選んだら、それだけで終わりではありません。以下の主要プラットフォームにアカウントを作成し、登録申請を行う必要があります:Apple PodcastSpotifyAmazon MusicYoutubeこれらへの登録を忘れると、せっかく作ったポッドキャストがリスナーに届かない可能性があります。※Spotify for Creatorsで配信する場合は、自動的にSpotifyで配信されます。■音質向上のための環境整備音質の向上のカギは機材・環境・編集音声コンテンツでは「聞きやすさ」が非常に重要です。聴きやすくするための音質向上するには、機材・環境・編集で対策することができます。ただし影響度を考えると感覚的には機材:環境:編集=1:7:2くらいの割合で、収録環境が非常に重要な影響を与えます。環境が悪いと機材や編集でいくら頑張っても良い音を取ることは困難です。そのため、収録環境には特に気を配る必要があります。オフライン収録の場合の環境整備オフライン収録では、会議室などでとることが多いかと思います。会議室の場合、隣の会議室の声が入らないかを確認し、可能であれば道路に面していない内側の部屋で収録するのがベストです。また反響音対策として本棚やカーテンなど吸音効果のあるものを配置すると効果的です。手を叩いて、反響しないかを確認するのも良いでしょう。スタジオ利用という選択肢もし予算に余裕があれば、防音設備が整ったスタジオ利用もおすすめです。街中の音楽スタジオ(例:スタジオNOAH)は1時間1,000円台から利用可能で、プロ仕様の環境で収録できます。テンションも上がりますし、本格的な仕上がりになります。オンライン収録の場合の環境整備オンラインでも同じく環境が重要です。特にマイク周辺には柔らかい素材(カーテンや布など)を置くことで反響音を防ぐことができます。また、PC内蔵マイクではなく外付けのUSBマイク(5,000円~6,000円程度でも良いので)を使用することで音質が向上します。有料のオンライン収録ツールも検討してみましょうよく使われているZoomやGoogleMeetでも良いですが、こちらも予算があるのであれば、ポッドキャスト専用オンライン収録ツールがおすすめです。riveside.fmzencasterこの2つが有名どころで、PitPaではriverside.fmを利用しています。$15~利用することができます。プランを上げると文字お越し機能なども付いてきます。この2つのサービスの優れているところはノイズや反響音を低減してくれることや、通信の遮断がないことです。Zoomなどは通信上で伝わってくる音声を録音するため、通信環境が悪いと声が途切れることがありますが、これらのサービスでは一度ローカルPCに音源が保存され、録音終了とともに、クラウド上に音源がアップされる仕組みのため声が途切れるということがありません。■必要な機材と予算感予算感ポッドキャスト制作にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?以下は目安となる予算です:初期費用:5~10万円(機材購入など)月額費用:1~2万円(ホスティングサービスや編集ツール利用料)機材選びオンライン収録の場合は、先ほどのオンライン収録ツールがありますので、基本的にはPC外付けマイクで十分かと思います。オフライン収録の場合、マイク、コード、スタンド、録音機が必要になります。録音機も本格的なものは数万円かかりますが、スマホのボイスメモやPCの録音機能でも対応は可能です。ただし複数本のマイクの録音ができない場合があるので、その場合は注意が必要です。機材は選べば青天井で予算が上がっていきますので、ある程度の予算感と収録人数などを伝えたうえで、専門のショップや私たちPitPaのようなポッドキャスト制作会社に聞くのが良いかと思います。■まとめ企業ポッドキャスト制作の第3ステップでは、収録準備や機材選びの具体的なポイントを解説しました。ホスティングシステムや機材に関しては多少好みの別れるところではありますが、何よりも大切なのは収録環境です。適切な収録環境をつくり、まずはテストで一度収録してみましょう。録音した音を聞きイメージと違う場合は専門家に相談しましょう。■疑問・質問なんでも募集中!音声を企業のマーケティング活動に取り入れたい方や、企業のブランディングとして音声コンテンツを作りたいと考えている方、質問などがありましたらお気軽にお問合せください。企業ポッドキャスト制作に関する資料ダウンロードはこちらから👇️その他具体的な案件の相談や疑問相談はこちらから👇️